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2012年2月2日木曜日

コマンダンテ

ハリウッド屈指の社会派監督オリバー・ストーン自らインタビュアーをつとめ、アメリカと国交を持たぬ隣国、キューバの最高指導者であり、20世紀最後の革命家フィデル・カストロに真っ向から挑む、1対1の真剣勝負。同志チェ・ゲバラとの悲しい別離や一触即発の緊張が全世界に拡がったキューバ危機の真相、そしてヴェールに包まれた私生活に及ぶまで、容赦ない質問を投げかけるオリバーに対し、ナイキと映画「タイタニック」が大好きなどお茶目な一面をみせつつ、ある時は真摯に答え、またある時はうまくかわすカストロとの会話の攻防。COMANDANTE(司令官)であり続けるカストロ議長の本当の姿に迫るドキュメンタリー。

オリバー・ストーン監督の質問に対してフィデル・カストロが言葉に力をこめて話しています。きっと革命前から今に至るまでずっとそうしてきたのでしょう。特典映像のオリバー・ストーン監督のインタビューで、ブッシュJrは決して人の目を見て話さず非人間的であるが、カストロは一対一の人間として話してくれるというようなことを言っています。まさにそういう印象を持ちました。

挿入されるハバナなどの風景は、革命当時でも今でもほとんど変わらないので、旅行して街を実際に体験してから鑑賞すると印象も深まるのではと思います。

この映画はアメリカでは上映されなかったそうです。また、アメリカのAmazonで売られているDVDはリージョンコード2(日欧)のものしかありません。北米のリージョンコード1のDVDは製造されていないようです。言論の自由がないなどとキューバを避難しているアメリカの自由はこの程度のものということでしょうか?


2011年12月19日月曜日

モーターサイクル・ダイアリーズ

キューバの革命家として、南米ではもちろん世界中に信奉者を持つチェ・ゲバラ。本作はブエノスアイレスでの医学生時代の彼・エルネスト(本名)が、友人と1台のバイクで南米を縦断した日々をつづる。彼自身の日記を映画化した、みずみずしい青春ロードムービーだ。アルゼンチンからチリ、ペルーを経てベネズエラへの1万km、6か月の旅で、ふたりはバイクの故障、ほのかなロマンス、そしてハンセン氏病患者たちとの触れ合いを経験する。マチャピチュ遺跡やアマゾン、アンデスの雪山など、南米独特の風景が印象深い。表向きの物語は、冒険好きな男ふたりの珍道中だが、『セントラル・ステーション』のウォルター・サレス監督は、エルネストが行く先々で図らずも南米の現状を発見し、生きる指針を見つける瞬間を巧みに織りこんでいく。エルネスト役ガエル・ガルシア・ベルナルは、頼りなげな表情の中に意志の強い眼光を輝かせ、主人公の成長を体現。革命家の知られざる青春の1ページであるだけでなく、注目俳優の最高の演技を目の当たりにできる意味でも必見だ。

この映画、最高です。バイクでも車でも自転車でも、なんでもいいから乗り物に乗って旅をしたくなります。単なる珍道中ではなく、ゲバラがラテンアメリカの抱える矛盾に向き合っていく様が印象的です。

小生は北米在住なので、とりあえず北米大陸を時間をかけてゆっくり旅したいですが、社畜の身分ではそれも難しく…

ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ

プロデューサーのライ・クーダーとヴィム・ヴェンダース監督が贈る音楽ドキュメンタリー映画。ハバナの美しい街並み、アムステルダムでの名高いコンサート、さらにニューヨークの輝かしいカーネギーホールでの歴史的ステージも加えて、キューバ・ミュージシャンたちの、音楽と彼らの人生の哀歓をフィルムに収めた感動の最高傑作。
本当に素敵に年をとった爺さんたちが素晴らしキューバ音楽を奏でます。小生は楽器もできませんし、音楽の嗜みも全くありません。しかし、こんな爺さんたちのように年をとりたいものです。

美しくも朽ち果てかけている街並みはどこかインドに似ていますが、ここに描かれているキューバ人の笑顔はインドにはありません。早くキューバに行きたくなりました。