1959年、32歳の若さでキューバ革命を成功させ、アメリカの喉元に刃を突きつけたフィデル・カストロ。いまなお権力を保持する彼の指導力とカリスマ性はどこからきているのか。生い立ちから革命に目覚めた学生時代、シエラ・マエストラ山中のゲリラとしての生活と戦い、盟友チェ・ゲバラとの確執と決裂、さらに最近の動向までを追い、稀代の革命家の実像に迫る渾身のノンフィクション。やはりカストロとは稀代の革命家であり政治家であることが再確認できました。幼少の頃の生い立ち、学生時代、モンカダ兵営襲撃事件、革命、革命後の政治、キューバ危機などについて簡潔かつ面白く書いてあります。
チェ・ゲバラがキューバを去るところで終わってしまっているのが残念です。その後どのようにソ連の庇護のもと共産主義国家を運営していったのか、ソ連崩壊後の危機「スペシャル・ピリオド」をどのように乗り越えたのかについても読んでみたかったです。
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