2012年1月16日月曜日

ヒネテロについて

ヒネテロ(jinetero)とは、観光客が集まる場所をブラブラし、どうにかして観光客からチップなどを受け取ろうという人たちです。いろいろなパターンがあります。
  1. 「葉巻は要らないか?コイーバ、モンテクリストとか政府がやってる店よりも安いところに連れてってやる。買わなくてもいい、見るだけでいいよ」と話しかけてきます。このパターンが一番多いです。実際に安いかどうかは分かりませんが、バッタモンをつかまされる可能性があるそうです。
  2. 「近くに素晴らしいバーがあるから連れてってやるよ」などと話しかけてきます。
  3. いいレートで両替してやると言ってくる人もいます。これは本来は外貨を兌換ペソCUCに両替するところを見た目の似ている人民ペソ(1CUC=25人民ペソ)を渡すというものです。これはほとんど犯罪ですね。気をつけましょう。
  4. 観光地を案内して最後にチップを要求。
  5. 「キューバはとても素晴らしいだろ。なら感謝の気持ちに1CUCくれ。ダメならピザを食わしてくれ」などとしつこく言ってきた若者がいました。問題外です…
私が(意図的に)ひっかかったのは、2と4。

2は、ついて行ったら普通のバーで、キューバリブレを一杯おごりました。キューバのことをいろいろ話せて面白かったです。その後、ちょうどカーサ・パティクラールを探していたのでそのことを話すと、一緒に探してくれました。カーサ・パティクラールの探し方が分かってよかったと思います。

4は、非常に紳士な態度で話しかけてきた人がいて、一緒にHabana Clubのラム博物館に行き、野球観戦にも連れていってくれました。野球観戦ではキューバ人料金でチケットを購入してくれたり、球場ではアイスクリームを買ってくれたりしてとても親切な人でした。試合終了後には球場近くのお宅にも伺いました。最後にサービス料をくれないかと言われましたが、とても紳士な人でいろいろなキューバについての質問に答えてくれました。サービス料といっても4CUCほどあげただけです。

キューバの平均的な月収は10~20CUCだそうなので、観光客からの数CUCのチップは大きな収入源だというのは分かります。ただ非常に安価な食糧や無料の医療・教育など最低限の生活が保障されているのか、ヒネテロも必死さはなくゲーム感覚でやっているように感じました。

ハバナ旧市街のカーサ・パティクラールのご主人がヒネテロのことを社会の寄生虫だと非難していました。彼らは何も生み出さずに観光客から搾取するだけだと。寄生虫だから相手にしないか、それともキューバ人と接するいい機会と思って乗っかってみるか、どうでしょうか?

もちろんなかにはただ世間話をしたくて近づいてくる人もいます。「俺が話しかけてもなぜか日本人は無視してどっか言っちゃう」と愚痴っていましたが、ヒネテロの存在が大きいのではないでしょうか。

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